ありがとマスターに聞け!
第ニ回 DJケンセイさん(上)

DJ KENSEI登場!

こんにちは!小川アキコことオボ川です。ネコバスさん、第一回目の朝崎郁恵さん応援のトラックバックありがとうございました!とっても嬉しかったです。ず~っとお礼を言いたかったのですが、コメントが書き込めなくて、四苦八苦したあげく、今になってしまいました~!スミマセン・・・

さて、「ありがと」という言葉を大切にしている人たちから色々なお話を聞いていく「ありがとマスターに聞け!」ですが、今回も@niftyの黒田ことクリ田さんと一緒に、ステキなマスターにお話を聞いたので、皆様どうぞお楽しみください。第二回目のありがとマスターは、DJケンセイさんです。

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DJ KENSEI
陽は東の地平より昇り、西の地平に沈んで行く。やがて陽はまた東の地平より昇り新たな1日が始まる。その長きに渡るDJライフの歴史はそのまま自己への挑戦の歴史でもある。その一貫した、力強くしなやかな精神から生み出される数々の音楽表現は様々な地域、世代に点在する快活な精神に支えられていると同時にそれらを有機的に繋げることに貢献している。

GoRo, Kaoru, Kondoとともに大自然の息吹きを表現する"Final Drop"オルガン奏者KANKAWAとJAZZという大潮流に迫る"nude JAZZ"、DJ QUIETSTORMとのフリースタイル・セッション、長い沈黙を破って再び動き始めたKEMURI PRODUCTIONS、盟友DJ HIRAGURIとのコントラストが生む相乗効果"OUTERLIMITS Inc."、ヒップ・ホップ・カルチャーのオリジネーター=THE RAMM:ELL:ZEEとの武装行進などその活動は多岐に渡っている。
*公式サイトはこちら
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クリ田&オボ川ですクリ田&オボ川です
第ニ回ゲストはDJケンセイさん第ニ回ゲストはDJケンセイさん
photo by Tadayuki Aritaka

ありがとサンキュ~の源流?

オボ川:ケンセイ君は私にとっては、この「ありがとサンキュ~」の源流とも言える人物なんです。それはなぜかと言うと、『ありがとう』というテーマで、「みんなのうた」を作れたらいいなあ、と思ったきっかけになる本を約3年前に教えてくれたんですよね。 KENSEI:そうそう、「水は答えを知っている」(サンマーク出版)でしょ、僕もあの本は衝撃的な本だったんですよ。 クリ田:すごく売れてるんでしょ?私読んだことないんですけど、どんな本ですか? KENSEI::水の結晶の写真がいっぱいのってて、ぼくあんまり文章読むのが好きじゃないんで、最初はすごくキレイな本だな、って思ってたんだけど、水にいろんな言葉を聞かせたりすると、結晶が色んな形になる、ていう話が書いてあって。で、水に『ありがとう』って言葉をかけると、すごくキレイな結晶ができるんですよ。汚い言葉をかけると、結晶ができなかったり、イビツな形になったり・・・そんな感じで、人間の体も約70%が水分でできてますよね、だから『ありがとう』って言葉を聞かせると、人間の体の水もキレイな結晶になるから、いい状態になるんだ、ってことを知って。それから『ありがとう』って言葉とか、意識するようになったんです。 オボ川:それを私も見せてもらって、よくあるじゃないですか、ひどいこと言う彼氏がいる女の子が段々暗くなってきたり・・・ クリ田:(笑)スサんできたり! オボ川:そうそう!(笑) この本は、それを実験的な視点で見せてくれてる!とってもシンプルなんだけど、多分言葉が持っている、日本古来の言い方をすると『言霊』みたいなものが、目で見える形でカタログになっていて、すごく面白いな、と思いました。 実は七音社に入る時にこの本を持っていったら、松浦社長まで、みんなとっても面白がってくれて。いい会社だな~と(笑)。その後NHK「みんなのうた」のプロデューサーに会いに行く時も、この本をお土産に持っていったらすごく喜ばれて。そして「みんなのうた」を作ろう!となったんですが、自然とテーマは『ありがとう』でいいんじゃない?ということでまとまって、今ここに絵本があるという感じです。そして、驚いたことに、歌を歌ってくださった朝崎さんのマネージャーの和田さんも、この本のファンで、もう何冊も人にあげたそうです。すごく人と人をつなげてる本なんです。『ありがとサンキュ~』もそんな風に人と人をつなげて行く絵本になればいいな、と思いますね~。 クリ田:じゃあ、その本で潜在的にみんなの意識がまとまったとも言えますね。その本を教えてくれたケンセイ君は正に源流ですね。 KENSEI:それが企画として通って、みんなのうたになって、CD絵本ができてる、っていう有機的な流れがスゴクいい。これは、徐々に更に大きくつながっていきそう。ありがとうって、世界中にある、共通の言語だったりするから。テーマがすごくデカイけど、身近だよね。 オボ川:そうそう。ニュアンスが違うにせよ、世界中の国でオリジナルのありがとうがあって、子供からおばあちゃんまでが日常的に使ってて。しかも、形もないし、見えないし、すごく抽象的なのに共有してて。


水は答えを知っている水は答えを知っている?
西表島の海ありがとうの源流は・・・




最近の活動 西表島でガリバー体験?

KENSEI:普段ぼくは相変わらずDJやライブをやってるんですけど、東京だけじゃなくて、色んな地域や場所でやるんだよね。ハイチやタイのランタ島に行ってからは天然に近い自然の多い素朴な島にに興味を持つようになった。最近は9月の頭に西表島に行ってきました。ここはほとんど資本が入ってなくて、知られてない生物とか植物が沢山生息するんですけど...。マングローブの森に忍び込んで、蟹の島に行ったりしました。マングローブって、植物の名前というより、種類の総称なんです。高山植物、みたいな。だから色んな種類がある。ヒルギ、とも言う。
クリ田・オボ川:スゴイ木ですねー
KENSEI:蟹がブワーっといて、ガリバーになった気分になれました。こういうマングローブの森が干潮になると、水が引いて蟹が現れるんです。でも、「だるまさんがころんだ」状態で止まってると出てくるんだけど、少しでも動くとシャーッと一斉に穴の中に入っちゃう。それが何万匹?だから、スゴイです。是非体験してみてください。
オボ川:それもスゴイ。ここでもフィールドレコーディングを?(フィールドレコーディング=自然音を録音すること)
KENSEI:そう、自然の音を採ってきました。そういう自然の中に行くと、自分の小ささを再認識して、あ、ていうかガリバーの時は大きいんだけど(笑)また謙虚にありがとう、って気持ちになって、戻ってきましたって感じですね。
クリ田:キレイにまとめましたね~(笑)
KENSEI:あ、キレイ過ぎ?まとめすぎちゃった(笑)
(次回10/23の更新につづきます)
ケンセイ君とマングローブケンセイ君とマングローブ

ケンセイ君は虫がすき ケンセイ君は虫がすき


第ニ回 DJケンセイさん(中)

DJ KENSEI誕生秘話

オボ川:KENSEI君はいつからDJをしてるんですか?

KENSEI:高校生の時だから、17才位かな。

オボ川:その時はHIPHOPとかだったの?

KENSEI:そんなにジャンルにわかれてたわけではなく。
当時やっぱりディスコと言われるものが主流だったから、六本木にshub-adというお店があって、そこのオープンからDJを始めて。当時のダンスミュージックとかDJが作った音とか一通りそこにあったから、そういう音楽を強制的にきいて、というか。それからちょっとクラブとかでき始めてきて、もうちょっと自分の趣味のものとかをかけられるようになってきたんだけど。最初はブラックミュージックというか、黒人のダンスミュージックとかが好きで。Disco、ファンク、HIPHOPとかを中心にかけて、今に至る、というか・・・あれ、途中をはしょりすぎかな?

オボ川:じゃあ、自然音を録音する、というフィールドレコーディングを始めたきっかけって何だったんですか?

KENSEI:最初は都会でDJとかやってたんだけど、だんだんいろんな場所に呼ばれるようになって、その土地の自然の部分に地元の人に連れて行ってもらってるうちに、子供の時に体験したそういうものが蘇ってきて。

クリ田:どこで育ったんですか?

KENSEI:産まれは東京なんだけど、途中神奈川の伊勢原市とかその辺に小学校時代住んでて。そこはすごく自然があって。子供の頃から山にカブトムシとかクワガタとかバッタとかザリガニとか、いろいろ取に行ってて、そういう感覚を地方に行って思い出しました。
そして、ある日、MONOLAKEっていうデジタルなんだけど、コンピューターを使って擬似自然音響みたいのを作ってるドイツの人がいるんですが、その人の『GOBI EP』というアルバムを聞いて、それは電子音なんだけど鈴虫みたいなの。それを聞いて、地方に行って草原で鈴虫の音を聞いた時に、「ていうかこれジャン。こっちの方が、これじゃん!」という風になって。それからすごく自然音に興味を持つようになって、実際音を取って比べたりするようになりました。

クリ田:サンプリングとはまた違うんですか?

KENSEI:サンプリングといえばサンプリングなんだけど、単にソースが自然の音というか。あとリズムとか。虫の鳴き声にもリズムがあるじゃないですか。編集によってそれをリズムとして捉えたり。

クリ田:下手な虫とかもいるんですか?

KENSEI:(笑)下手な虫もいるし、一匹だけ同じ種類なのにタイミングがずれてたりとか。いろいろいるんですよね。

ケンセイさんとレインツリー
ケンセイさんとレインツリー
サナギは鳴かない?サナギは鳴かない?

有機的音楽?

オボ川:口から入れる食べ物って、みんなすごくこだわるじゃないですか、有機野菜とか。オーガニックなジャムとか、完全無農薬とか。でも音楽も耳から入ってきちゃうものじゃないですか。

クリ田:ああ、確かに。音楽も食べ物みたいに選ばなきゃいけない、みたいな・・・

オボ川:といいつつ、体に悪そうな音楽も大~好きなんですけど・・・(笑)。
でも、ケンセイ君のこの『elements』とか聞いた時、音楽に対してそういう新しい視点に気づいたんです。東京の喧騒の中じゃパチンコ屋の騒音にかき消されて絶対耳に入らない、こういう自然のノイズを聞く、というのは、耳から有機野菜を食べることなのかもなあ、と。

KENSEI:そうそう。自然の中にはいろんなリズムがあるから、なるべくシーケンスをきっちりしないで作ろうと思ったのが、この『elements』というアルバムです。修正を加えて擬似的なものを作るというよりは、なるべく自然の良さやリズムを表現したかったんだ。

クリ田:じゃあ、秒数とかそういうのもあまり気にせず?

KENSEI:川の流れとかって、川の流れじゃない? 細かい音とか不規則にいっぱい鳴ってるけど、意識しなければただの川の流れに聴こえる。きちんとシーケンスされたものも人間の特許だけど、自然から感じたものをそのまんま音で表現した(演奏した)ものを録音したんだ。

クリ田:そのまんまなんですか?

KENSEI:1時間位勝手にみんなで演奏したものを、10分くらいに切ったりして。細かく編集してしまうと、表現したいものと違っちゃうかなと思って。
川に行けば音が聴こえるし川から遠ざかれば音は聴こえなくなる。行って感じたみんなの感覚で決めてます。
この『elements』は屋久島に行ったときに作ったものです。
屋久島はすごく水が豊かな島で、山のいたる所から水がポタポタ。潤ってる感じなんですよね。ちょうどあの水の結晶の本が出てる時に、音を採りにに行ったんです。
あと、山の中で10人くらいで体に鈴をたくさんつけて付けて円になって適当に動いて、中心に人を立たせて、その人の耳にバイノーラルマイクをつけて音を録ったりしたよ!

オボ川:リズムがあるんだけど、なんかちゃんとしてない感じが、ご飯食べるときとかにも気持ちよかったりして。

KENSEI:(笑)そう、ちゃんとしてない。ちゃんとしてないのがコンセプト。
(次回11/8の更新につづきます)

ビーチビーチ

大きな木大きな木


第ニ回 DJケンセイさん(下)

現在は何と山形県在住!

KENSEI:いま実は山形県に住んでるんです。

クリ田:ええ、何してるんですか?

KENSEI:将棋の駒になったりとか・・・(笑)。

クリ田:あー、天童の「人間将棋」。あれ、有名ですよね。すごい、駒になった人に初めて会った(笑)。で、何になったんですか?

KENSEI:桂馬。でも一回も動かないうちに相手に取られて、敵の陣地でじぃっとしてました。

オボ川:自分が取られちゃう、って体験的に面白い(笑)。

KENSEI:あれは、一回体験する価値はありますよ。
山形の僕の家は、黒沢温泉といって、山形市から20分ぐらいの温泉街なんだけど。僕の家も源泉が出るんです。蔵王のふもとって言ったらわかりやすいかな。

クリ田:どうして引っ越したんですか?

KENSEI:『elements』とか作ったりして、自然に触れて、実際自分が自然の中に住んでみたい、と思ったんです。車で行けて、知り合いがいて、音楽が作れる所がいいな、と思って。よくDJで呼んでくれる友人や知り合いのミュージシャンもいるので、マイペースに音作りできると思って。最近はぺ-スが戻って、東京と行ったり来たりしてますけど。
ちなみに、山形は、「マジで?」が「ドダナー?」です(笑)。

クリ田:東北は詳しくないんですけど、県によって、違うんですか?

KENSEI:県によって、地域性や人の性格とかも全然違いますね。

オボ川:それは面白い。どういう感じで違うんですか?

KENSEI:例えば、青森はネブタ祭りとかあって、普段はおとなしいんだけど、祭りの時のエネルギーはスゴイから、そういう情熱を秘めてる人達な気がします。
山形は盆地で情報が遮断されててちょっと閉鎖的なんだけど、音楽とかは情報が偏って入ってくる分、独自の解釈でオリジナルな人が多くて。DJも仙台だと東京に近いんだけど、山形はひねってある、というか。「ただの勘違いだ」、って土地の奴は言うんだけど、僕的にはすごく面白い、オリジナルだな、と。その土地の良さが感じられてすごくいいな、と。

これが天童市の人間将棋だ
これが天童市の人間将棋だ
桂馬?桂馬?

コミュニケーションとしてのneutralな音楽

オボ川:ケンセイ君は、渋谷のナッツというクラブで毎月『neutral』というイベントをされてるけど、 何で<neutral>なんですか?

KENSEI:neutralなスタンスで・・・。なんかもうDJもイベントも増えてきたし、みんなこう急いでる感じが東京は強いから、このイベントに来たらもうちょっと時間が緩く自然な感じで楽しめる場所にしよう、と思って始めたんだけど・・・ま、そんなに、特にコンセプトとかないんだよね、neutralだから(笑)。

オボ川:そうだ、私最近マクロビオティッククッキング教室に行ってるんだけど、そこで勉強するのは要するに、食べ物を相対的に陰性と陽性に分けて、なるべく中庸の食事を心がける。そうすることによって、陰と陽の間を軽く揺れながら体に負担をかけずに、バランスを取る、みたいなことなんです。neutralってそんな感じなのかな、と。

KENSEI:そんな感じ。そんなに音楽も偏ってなくて、行き過ぎず中庸に行く、みたいな。
インパクトで考えると、極端な方に行きがちだけど、やっぱり自然体がいいな、と。

クリ田:それでずっとやってると、たまにつまんなくなったりしませんか?

KENSEI:そうやって、バランスを保ってる、ていうのがぼくはあるんですよね。
逆につまらないから、そうなった、ていうか。

オボ川:でもわかる気がします。結局刺激って、どこまで行っても慣れちゃうんですよね。飽きるっていうか。自分のニュートラルな状態が逆に新鮮、みたいな(笑)。私もそれでマクロビに通いだしたりして、その新鮮さにはまってるのかも・・・。

KENSEI:あんまり音楽に刺激を求めなくなったのかも。刺激としての音楽じゃなくて、もっとコミュニケーションとしての音楽というか・・・。言葉でこの感覚を伝えるのはすごく難しいんだけど・・・。もう少し自然に音楽と接してたいから、ずーっと刺激的な音楽の中にいると、ずーっと接してるのが苦痛になってくるんだよね。

ケンセイatビーチケンセイatビーチ
イリオモテヤマネコがいる世界イリオモテヤマネコがいる世界

癒した~いむ!西表島おみやげ話

西表島のガイドブックを見ながら、ゆったりいろいろなお土産話をしてくれました。 写真を見ながら、音声ファイルを聞いて、あなたも是非西表島を満喫して下さい♪ ①西表島のハブ取り名人の話西表山猫を見た話毒を持ったお嬢様蝶、オオゴマダラの話サンシンを弾くおばちゃんがいる水牛車の話
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